2024.1.24 丸の内ピカデリー
散々コスプレ舞台酷すぎ笑だのチケット代ありえん高すぎとかヒプノシスホーンってなんだよなどとボロクソ言われてた始まりだったけど、この3面スクリーンで改めて見て、終わりも含めて誰も真似できない2.5次元舞台の
“ひとつの最高到達点だ”と思った。
※詳細レポないです 書き殴った感想です
■3面スクリーン
あらかじめ、普通の映画より気持ち前方席の方が没入感あるかも〜とは聞いていたんだけど、2階で見ても現地でライブ見てる感覚が呼び起こされる場面がいくつもあった。円盤で客席が映る(泣いてるとこのアップとか)と「このカットいる〜???」と思うこともあるんだけど、この上映方法に限っては会場が、客席が、というかあの日の私たちがふんだんに映ることでとにかく臨場感がものすごい。大迫力。
キャストが近付くたびに湧き上がる客席、煽られてぶん回されるきらきらの腕たち。
3面あることをフルに活かして、ソロのアップなんて三方向から映ったりする。どこを見ても推しのどアップ、もうどこ見ていいかわかんない。衣装の細かなところやメイク、アクセサリーなんかもすごく見られる。あたらしい気付きやときめきがここにきてまだ生まれる。またヒプのディビジョンと3面って最高に相性いいよね。数が。
映像の強いところが「現地で見られなかった場面や細部が見られるところ」だと思うんだけど、それが十分に叶えられる満足感と、この日の会場の一部になれる臨場感のバランスがすごく良い。
ほんとは両立しないよ…?アップも見せたいけど、41人もいるキャストそれぞれの位置関係とか、移動とか、スクリーンの演出とかも見せたいよね。客席も盛り上がってるの伝えたいし…すごい複雑で強欲で、それでいて豪快な作業の結晶。大満足でした。
会場でドローン飛んでたのはわかってたけどあんな映像になるんだー!!!ってすごく新鮮だった。
ありえない角度の映像が惜しみなく流れる。特にバトルのところのキャストの周りや上をぐるぐる回るの、漫画とかアニメや映画、CGでしか見たことない光景だった。
そうなると逆に.5の舞台や映像化にめちゃくちゃ相性いいのでは???平面でしかありえなかった俯瞰やスピード感の構図が見られるの、逆に二次元的表現かも。筋斗雲に乗ってるみたいな…(?)今後どんどん採用される気配がした!7ORDERも多分いずれライブに採用してくると思う!笑
かなり個人的だけど最後の公演は人生で一番いい席当たってたので、目の前にカメラのおじさんいたんだよね。
あのおじさんが撮ってた映像が頻繁に使われてたんだけど、その映像が完全に私の見た光景すぎて幸せだった。こんなことあるんだ。感謝。
この日のために投入されたとんでもない台数のカメラ、撮影スタッフ、特殊撮影の機器、特殊な公開のことを考えてカメラワーク考えた人々、もちろんトンデモ難易度の編集した人…気が遠くなりそう。
今までの歴史があって、重ねてきた公演と技術と時間と応援してきた人々の情熱と財力とキャストたちの愛が結集した集大成だと思った。ものすごいものになる、するぞっていう気迫。パワーが画面に残ってる。ぞくぞくした。
「人を動かす」のは物理的にも心理的にもとても難しいことだと思うんだけど、
この会場にこれだけの人数をこの日この時間に集めて、かなりの数のグッズを買いたい!持ちたい!と思わせて、
思わず声が出て体が動いてしまうくらい熱狂させるってとんでもないことだよって、客席がよく映るからこそ実感した。
この空間の実現は簡単に到達できるものではないと思います。演出を真似しても、よりお金をかけたりすごい人たちを集めても、この空間をきっと越えられないんじゃないかって思った。
演出も曲も映像も物凄く見応えがある。一つとして手が抜かれてない。
いったいどれだけの人が集まって、どれだけ悩んで作ったんだろ。最後にこれが見られて本当に幸せでした。
■キャスト
やっぱり卒業をわかった上できちんとお別れさせて貰えるのが一番いいと思いますよ私は。ね。
初日の大阪から舞台上も客席も変な熱気があって、大きな流れの中のひと公演じゃなくて、完全な終わりの始まりというか、楽しい…でも始まってしまったら終わってしまうどうしよう…という切実でもどかしい気持ちがあったんだけど千秋楽はそれの頂点だった。
きっと全ての人にとって。
その場にいるみんなですごく近い気持ちを共有できてる感触もあったのでいい空間だった。
キャストも噛み締めるみたいにセリフ言ってるところがたくさんあったし、嬉しそうにいい表情で客席見る様子もすごい綺麗で、これは表情がしっかり見えるからより一層染みた。
■特に良かったところ・すきなところ
曲名自信ない
・Battle of Pride(全ディビ)
大体のディビジョンが、こっちも声出せる「Bounce!Bounce!」のタイミング一緒なんだけど、D4はそんなセオリーぶち破ってくるところが大好きでした。D4にもなると早め多めに刻んでくる。普通になんてやるわけがない。
・Right here Right now(オリディビ)
オリジナルディビジョンはヒプステの中にしか存在しないから、舞台が終わってしまえばもう会えない。まぁ今回のキャストはみんなそうなんだどね。でも根本が他所に存在しないからこそ特に切実だった。
いろんな舞台通ってたら惜しくてたまらない永遠の別れなんて何回もあったけど、これはそんな人たちに歌わせる歌として最高すぎる。間違いなくここにいたっていう存在証明が叫ばれてて、客席だっていまここにいるんだぜ!!!って叫び返せる体験。アツかった。
・オオサカMC
レポとかでだいたい全部の日の情報は見たんだけど、天才すぎる。
センスもいいしテンポもいい。しかもほんとは豪さんアドリブ許さない派なんだけど、荒牧君を信じて任せてたらしいからそりゃもう信頼と納得の大名作アドリブ。大拍手した。全部収録してほしかった・・・。今からでもFCで配信して・・・。諦めない心が大切。
・糸川くんのところ
最初の「Battle of Pride」で映像出演してるんだけど、それをさらに撮影して映像にしたら、まるで出演してたみたいになってて これが計算だったらすごいね。彼もちゃんとあの日いたかのようだった。
知らないで見たらなんでOP以外出てないんだろ???と不思議だったと思う笑。
・Put Your Fist Up(ナゴヤ)
わたしは基本的に7ORDERを愛しているので常時大変に目が忙しい状態なんだけど、何もかも記憶を消して
初めてヒプ見たらナゴヤ推しだったのかもしれない。
ひろのくんの圧倒的なカリスマ性(もっとかっこいい言葉ないんか?)と煽る力、否応なしに引っ張られるエネルギーの爆発。感情の乗った、頭がいい人の自由さ。破天荒さ。
これって演技とかでなんとかなるものなのかな?天性?空劫としての在り方本気で尊敬する。
あと私の中で燦然と輝きを放つのは十四。原作やアニメで見て、気になる存在ではあったけど一番に目を引くキャラではなかった、でもヒプステで見てあっという間に惚れ込んじゃった。
ミュの山姥切発表された時と同じ感想で『強そう』が一番先に来る。骨太っていうか、からだが…しっかりしてらっしゃいますね…って思っちゃって、このひとは卑屈になんてならないのでは?自己肯定感高いでしょ?いじめられたりしなそうと思ってしまうんだけれどもそれをものともしない繊細さ。なにもかもを振り切った立ち振る舞い。
一番好きな煽りのシーン改めてばっちり見られて良かった!!!!!
客席をものすごい凝視しながら人差し指でちょいちょい煽って、ハンドサインを音がするんじゃないかって勢いでビュンビュン振るやつ。客席も急にすごい勢いで腕を振り出す。舞台だと下手端、スクリーンだと左。
円盤入ってたらいいな。
そこから普段の十四になった時の声と表情の柔らかさが本当にすごいメリハリで、声の演技が特に上手いなと感じる。発声の丁寧さと振り幅でめちゃくちゃ役を体現してる。そりゃあめろめろになりますわ。
いつもナゴヤが出てくると会場の熱が上がるのを肌で感じる。何かやってくれる、すごいものを見せてくれるって気配がビシバシする。そして“理解らせて”帰ってくの最高。愛。
このあとに出てくるオオサカがナゴヤの盛り上がりの流れを汲んだ上でシームレスに笑いに変えてくるとこまで含めて見所。
■ダンス
3時間近い時間の内、ほとんど誰かがずっと踊ってる。
しかもディビジョンごとにカラーがあって、その中でさらに個人にも特徴があるわけで、全身を使って一人一人が自分に与えられた役を表現してる。見どころがあまりにありすぎる。人間の体は無限の可能性を持った動きができるんだなって驚愕した。
特に好きなのは
・理鶯
ソロ全部独特なテンポなので一瞬で独自の空気になるし、ダンサーと揃ってるところが軍隊感あっていつもおおー!ってなる。その場で行進しながら上半身で踊るところめちゃ好き。やめろ無駄な抵抗(歌詞)
・乱数
安井くんは踊りがほんとに丁寧。指先から足の置き方まで本当に丁寧。揃いのダンスでも役に沿って個性を出すのがマジでお上手。あと細い。全部細いけど足が特に細い。なのにやっぱり丁寧だからすごく綺麗。可愛いフリなのにえげつない体力とコントロールしてるのがわかるから、すごくメンタルやらポテンシャルがつよいのも伝わる。見え方が激しいステップの時浮いてるかと思う。多分体重ない。
TDDの時と現在でもダンスというか、振る舞いの温度を多少変えてきてる気がして凄かった。過去の方がぶりっ子で、作り物で大袈裟で媚びてた感じがして 現在はもうちょっと自由で、特に仲間のことをよく見てた気がしたんだけどこれは私が安井くんを好きだからの妄想でしょうか。もっと客観的な意見が聞きたい。
・独歩
もうすごい。全力。腰が低いのも狂うのも叫ぶのも全力でイカれてる。あんな爆発力あるなら会社でキレたらいい。
ハゲだろうがなんだろうが黙らせられる。肩書きだけ見ると一般人みたいなんだけど、この独歩見たらやっぱどこをどう見てもクレイジーなので麻天狼でやってけてんだなと分かる。でもあの過度のストレスあってこその爆発が大切なので一生あの会社で働いてほしいという残酷な気持ちもある。
体のポテンシャルと持ち技がとにかくすごいので、高まった時のブレイクの技?がものすごくて否応なしにブチ上がってしまう。
ビューイングでは入ってないけど、楽挨拶でリリックをキメてきた時は「この人がここで一番HIPHOPしてたのか」と 君がいてくれてこの舞台は何十倍もアガったぜと思って震えた。
■エンディング
これはずるい。これ以上ない、最適解というか、最高というか、これ以外ない終わり方な気がしちゃった。このあと話題になって語り継がれて伝説になるなって確信した。
始める時からこの終わり方を想定してたとどこかで聞いたけど、いったいこの日までどんな気持ちだったんだろう。集大成を迎える前に他でやられちゃうかも、ていう焦りとか、いっそ早くやりたい天才すぎるから早くとか思わなかったのかな。
2.5次元舞台と散々銘打つ作品がいくつも生まれる中で、“終わり”ってちゃんと見たことあったかな?とか色々考えさせられた。会場が、一郎がセンターでポーズをとった瞬間に全てを察して息を呑んだあの空気、凄かった。
全てを悟って察した集団の、息を飲む音。
始まりも、立ち絵の分割スクリーンから同じポーズで登場したんだったね。
原作の絵を使いたがらない?使えない?中、その時も話題になったな。どうしても何から何まで比べられる中、挑戦的で勇気のある、だけどど真ん中のはじまり。
二次元から現れて、また二次元に帰っていく。
美しい終わり。
■舞台挨拶
みんなたまたま同じ作品にキャスティングされて、たまに会ったり会わなかったり、揃ったり揃わなかったりしながら大きな一つのものを作ってきて、それが最後に完璧な集大成になって、改めて今までを懐かしく思い出すっていう なんだか顔ぶれを見ただけで胸が熱くなるような集まりだった。
お互いのことがかなりわかってるっぽいし、それぞれに芸達者だからトークの雰囲気がすっごい…レベルが高い…(話の内容は置いておいて)
それぞれ話したそうな人にきちんと振ったりとか誰がまだ話してないとかきっちり把握してたり、そこかしこでアイコンタクトしたり、にこにこで小突きあったり、声がかぶっちゃって伝わんなかった内容も拾ったり、もう心が温まって仕方がない。見てて終始なんか嬉しい。はっぴー空間でしかない。
あとぶっこむ人が一定数いるのもいいよねぇ。意味わかんないこと言いだしたりエチュード始めたり…落とすのが上手い人も突っ込める人も乗っかって広げられる人もいるし安心だ。
改めて、とても大好きな人たちでした。
ヒプは一旦置いといていいからなんかトーク番組とかやってほしい。あの人たちは色んな意味で紛れもなくなんらかを引っ張っていけるリーダーズです。
今回終始、光物・発声・ハンドサイン禁止だったからめちゃくちゃむずむずしたー!!!!
こっちもマッスルメモリーで一人で聞いてても勝手に手や口が反応しちゃうのに、禁じられておかしくなりそうだった。一番最初の通天閣でもう「ちくしょう!!!!!!出来ないんだった!!!!!!」ってなった。
あんなライブそのものにブチ込まれたような空間で身動き取れないの本当に辛かった。今度は応援上映に行きたいです。
思えば私が顕嵐くんに出会いやがて7ORDERにたどり着いたのはヒプステのおかげなので、私がこの全てに関連して過ごした楽しい空間、幸せな気持ち、溢れる感動とか今までの全部ぜんぶひっくるめて、最高の時間をありがとうございました。愛してるぜ!